すべてよくあること

水曜は ソフトウエアの講習会で半日が潰れた。疲れたわりにはあまり仕事をした気もしない。講習に来てくれた 某老舗IT企業のチームは、ITなのに わたしの居る会社と同じくらい、高齢化が進んでいるようだ。唯一話の通じる若い女性は派遣スタッフとのことで、研修の進行役の社員のおじさん3人組は 信じられないことだが、わたしの知る限り 世のIT革命から もっとも立ち遅れたトリオであった。あくまでも 新規導入のソフトウエアの講習で“パソコン研修”ではないはずなのだが、ドラッグ&ドロップの説明から始めてしまう。わたしだって、PCについてはせいぜい“ネットに繋がったワープロ”程度の使い方しかしらないけれど、わたしのPCスキルがワープロ時代相当とすれば、枯れたトリオは 未だ 硯と毛筆の時代にいる、と言っても過言ではない。

トリオのリーダーが、書き込みだらけのマニュアルを棒読みしながらプレゼンし、残る二人は ムダに汗を吹き飛ばしながら、彼らのプレゼンの手順から脱落する者がいないようにユーザーサポートに邁進する。しかしそのサポートがあまりにも激しく、あまりにも不要だ。ほんの僅かでも手を休めたり、他の仕事をしていると、クライアントのPCに凄い角度と勢いで回りこみ(背後から ぬっと頬を寄せてくるのでおそろしい)、汗ばんだ手でカーソルを奪取して、強引に操作してくるのだ。人間は 己のレベルを基準にして 他者へまなざしを向ける。トリオにとって「説明と同時に手を動かさない」ことは、即ち「難解すぎてついていけない」ことになるのであって、決して「やるまでもない」ことにはならないのだ。おちおち原稿書きの内職もしていられないので、ついつい“ぼーっとして流れに遅れている、とみせかけて既に次の項目まで完璧に操作を終えている”“まだ説明も終わっていないのに、既にそのchapterで紹介される機能を駆使して資料を作り始めている”など、心理的な部分でサポートコンビの先を行き、奴らの動きを封じ込めることに神経を費やし、疲弊した。

ガステーブルが来て以来、魚焼きグリルで焼く朝のトーストが美味しくて幸せ。直火に近いので、うっかりするとすぐ黒焦げになるけど、電子オーブンのトースター機能を使って焼くより、ずっと美味しい(でも 魚を焼きはじめたら、魚くさくて焼けなくなりそう。そうしたら ガスの直火で焼いてもいいね)

この日の音楽

Very Best of Electric Light Orchestra 2 (Snyr)

Very Best of Electric Light Orchestra 2 (Snyr)

WRは勤め先の飲み会のために、真夜中の帰宅だった。わたしは ねこんこ と ねんねこ を小脇にしたがえ、ベッドの上で 音楽を聴いたり雑誌を読んだり、ねっころがってひとりでるすばん。わたしのインターネット はやく繋がるといい!