2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

書く男、書かない女

こうも雨ばかりが降り続くと、雨に閉じ込められる週末にもすっかり慣れて、うんざりもしない。飯田橋の駅前で落ち合って、友紀ちゃんと日仏学院のなかのブラッスリーでお昼を食べる。 http://www.institut.jp/services/brasserie/フルコースを出すレストラン…

惰眠と映画

この土曜日は、週の半ば辺りからもう「たっぷり朝寝坊してやるぞ」と虎視眈々と心に決めてた。奇妙な夢と夢のあいだを朦朧と漂いながら、少し覚醒し、ゴロンとひとつ寝返りを打つ。そんな緩慢な眠りを貪りながら、低気圧で覆われた、カーテンの向こうの空を…

放課後

金曜の夜。珍しく何の約束も入っていなかった ので、ふだん素通りしている五反田の、駅ビルのなかに入っている、ブック・ファーストを散策してみる。文庫化を心待ちにしていた、チェーホフの短編集「ユモレスカ」を購入した。*チェーン展開のレストランがあ…

やくそくマーチ

木曜日。雨のち曇り。十日に一度くらい、出張や外出や代休やらで、勤め先のフロアに ひとが殆どいなくなり、閑散とする日がある。昨日がその日だった。とうぜんこんな日は、社内締切も会議も無く、客人も来ず、電話さえも碌に鳴らない。ひとの少ないフロアは…

本の買い方

さむいあめのひ おうちのない ねこちゃんは おなかをすかして ぶるぶると 紫陽花の下で ふるえていますあまがえるのかぞくは げんきに はねる たのしいねたのしいねたのしいねたのしいねねこちゃん ねこちゃん 美しい六月の晴れた午後 ふかふかと土を踏んだ …

梅雨はいつまで

大した仕事なんてなーんにもしていないのに、勤務先へ行き、帰る、このことがわたしのたいせつな一日のほぼ全体を、幕のように覆ってしまう。学校を出たてのこどもでもなし、それを不服と感じるわけではないけれど、ただ不思議だとは思う。 退屈な平日は、な…

月曜日の女の子

仕事終わり また雨が降っている。 20;00 渋谷西武前で 友紀ちゃんと待ち合わせ。アスファルトを濡らす雨から逃れ逃れて 大通り沿いの此処の店へ。 http://allabout.co.jp/gourmet/cafegohan/closeup/CU20060501A/お酒と食事と珈琲とお菓子をいっぺんにかんた…

雨降りの終わり

やわらかく雨の降る日、妙にうとうと眠くなって仕方がないのは、外の世界を浸す水が 身体の内部の水を侵食して 少しずつ入れ替わっているからではないかな、と うとうと眠たい頭で思う。濃度?分子?溶媒? ‥‥なんだっけ、とにかく 浸透圧の仕組みのようなこ…

先々週のこと

WRから「日記書いたよ」と誘われたので、わたしも此の場所で日記を書きはじめることにしました。水槽のなかの六月。空が水滴の重さで降りてきている。わたしが生まれ育った町は、いつも曇りか雨だったので、東京の六月も わたしはきらいではありません。*昨…