かれいからい

引き続き、意欲レスのまま しごと。とはいえ しごとのなかに自分がいるわけではなく、それは自分の外にあるものなので、わたしたしはヒモで繋がれたそれ(しごと)を、あたかもヨーヨーを操るかのごとく、状況に応じて 近づけたり離したり、最適な距離を保持しなくてはいけない。可もなく不可もない一日が終わる。もうすぐ4月だから、此の頃はすっかり日が長い。窓の外の明るさで 夕方4時かな、と思っていたけど、時計は帰宅時刻を指し示していたのでハッとする。どこかに寄り道して帰りたい。どこか賑やかな場所に。だけどほんとうは何処にも行きたくない。真っ直ぐ家に帰って、タオルケットと毛布と掛け布団を交互にかけて、そのなかに包まって眠りたい。頭のなかで寄り道をする。ねこの渋谷の ねこ百貨店で、洋服と靴と帽子を買って、ねこの神宮前のねこレストランで、シャンパンとお肉を食べて ねこの青山の ねこクラブで、ライブを聴いて家に帰る。店員も、ともだちも、みんなねこ。満員電車も ギュウ詰めのねこで、スーパーのレジも、クリーニングの受付も、みんなみんなみんな 二足歩行の ねこ。ねこの国の ねこの町。

夕食作り。カレイの煮付けと パプリカやナスやオクラをオリーブオイルで炒めたのをつくる。ひさしぶりの自炊。調味料を煮詰めすぎて、唇が痺れるくらい 辛くて刺激的な味わいの煮魚が出来た。