忙しい自慢でもないが如何せん書くことが無いので

決算発表日。豚インフル(って、もう使用禁止名称だっけ?)の恐怖に打ち克ち、決死の覚悟で通勤電車に揺られて通勤。一日中労働。いつものことだけど、膨大な決算短信の中の数字や英訳が直前まで仕上がらず、また、刷り上った箇所からセッティングしている途中で何箇所かの原稿差し替えが発生したりして、てんやわんやの大わらわ。無事開示時刻が過ぎてからは、今度は役員決議の社長メッセージの録音がリアルタイムで送られてくる。イヤホンをつけて、延々とテープ起こし。時間との戦いだし、そもそも成長期に音楽をやり過ぎたり、或いは爆音ライブに行き過ぎたせいで、わたしの耳はデフォルトで難聴気味、という落とし穴もあり、社長の声が全然うまく聞き取れず、焦る。なのに わたしの席の周りの 55歳のぶら下がり社員たちは、「雪さん!今日もはりきってるねぃ(はーと)」「そんなにパソコンばっかりやってたら、腰痛になるよ」「黒糖食べる?(?)」などなど、普段と変わらず猛烈な勢いでわたしの仕事を妨害してくる。この耄碌ジジイ(だけど優しくて凄く良いひと。親戚とかにいたらいい感じ)、同じ部署にいながら、さっき本決算を発表したことさえわかっちゃいないのである。

昼食もそこそこに、一日中決算回りの作業で忙殺された。おまけに、月に一度の社内完全ノー喫煙デイで、普段はなんてことないのだが、書き仕事に行き詰るとどうしてもタバコを一服、とやりたくなるのがかなしいところで、このクソ忙しい中、携帯灰皿片手に最上階のフロアから会社の敷地外へ一瞬脱け出す、という苦行も加わり、貧乏暇無し、この日は正にコマネズミの一日のようであった。敷地外の空き地へ行くと、同じように禁煙難民となった若い女や(推定)52歳の親父が手のひらに携帯灰皿を乗せて(みんな手のかたちが菩薩っぽく見える)、点在しているので内心「あなたもですか」とか思う。

若干の残業を行い帰宅。ほんとうは夜中まででも仕事を仕上げてしまいたかった。しかし残業抑制が相変わらず凄いのですごすごと帰宅。家事などもそこそこに、ねこを抱いて眠る。