GW休暇◆1日目

昨夜の飲酒の疲れもあって、死んだように眠りまくるかと思ったけれども意外なほどに朝早く、爽やかに目覚めた連休初日。今日は友紀ちゃんと会う約束。夜は急遽の所用で別の友人に会う約束も入り、ダブルブッキング気味ながらも こちらも意外に早起きをしたらしい友紀ちゃんにスマートにご調整戴き、パークハイアットで、パティスリーから勝手にケーキを運ばせ、のんびり午後の珈琲を飲む。学生時代そのものである、わたしたちの新宿。ビルの隙間風 暑すぎも涼しすぎもしない丁度良い湿度が心地良い日。珈琲を終えたあと、コンランショップをぶらりと散策。此処は、買い物客で賑わっていた。とは言え、此処の楽しみの殆どは見るだけで完結してしまうので、新築の店舗とか新築一戸建て用に指差しながらアレも、コレも、と百万単位で購入する上顧客以外、或いはワイングラスとかクッションカバーなどの小さな雑貨を購入する以外は、あまり真面目に買い物をするひとがいないと思うんだけどどうだろう。WRが大好きそうな、ブルーグレーの中間色、コーデュロイ素材の2人掛けソファがあった。恵比寿のリキッドルームのロビーで わたしたちが決まって座りたくなるお気に入りのソファにも似ている。でも、2人掛けとはいえ イタリア仕様なのでとにかく奥行きも横幅も重量も、すべてが大きい。値段も高い。というわけで、少なくとも現時点の賃貸ルームにはまったくもって不向きというか、玄関から搬入できるかどうかも謎なので、当然見るだけで満足してその場を立ち去った。タマゴパックを模したパッケージに入った、それぞれ香りの違うタマゴ型の石鹸が欲しくなった、が、袋でぶら下げて帰るには重たそうなのでこれも買わない。購買意欲が最初からない、悪い客である。

その後 新宿駅近くのkitsonに立ち寄るも、セールじゃないのにセール中のような芋の子洗い状態で辟易する。友紀ちゃんとはここでお別れし、一旦自宅に荷物を置いて、次の約束へと向かう。夜は学生時代のサークル先輩で 近所に住んでいるひとたちと飲み、食べ、喋り。途中そのうちのひとりの夫(これもサークルの先輩)も合流し、超高い謎の水の話や、草なぎクンへの評価など、たのしく議論。しかし、ここでトラブルが!お酒を飲んでいるうちに、また、顔面蒼白 意識が遠のき、全身から冷や汗が噴出した!死を目前にしてしまった。この半年で、もう3回目!特に慌てず騒がず、ひとりでじっと耐えていると目の前の先輩が「あれ?雪、唇がプールから上がったひとみたいになってるよ」「雪が半透明になってる」「ちょっとちょっと!だいじょうぶ?お水クダサーイ!!!」と的確に人命救助してくれて助かった。わたしはわたしで、(プールから上がったひとの唇って……フジキくんかよ)などと突っ込みながら意識を失っていった。今回は案外すぐ治ったけど、前みたいに座りにくいスツールでもないし、初対面のひとで緊張していたわけでもないし、もちろん普段と同じ量しか飲んでない。先輩は「今の店、店の奥の空気が悪かったんだよ、おれもすげー空気悪いなここって、ずっと思ってたんだよ」とか言ってたから、空気の澱みのせいだったろうか。とにかく、ここ半年で3度目の彼岸からの蘇生。明らかに、死亡癖と蘇生癖がついてきている。当然今回も、蘇生した瞬間、周りへの感謝とご心配なく!というメッセージを伝えたくて、両手を広げて「生き返った!」というアピールを過剰に行った。それから皆でそれぞれの家に歩いて帰る途中、緒川たまきとすれ違った。前から歩いてくる緒川たまきを発見した先輩が、むかしから緒川たまきにソックリ、と言われている先輩だったので、それは 春の夜のドッペルゲンガー体験であった。