GW休暇◆2日目

昨夜 飲み屋にて死亡、のち蘇生の悪夢を見たばかりだというのに、この日はお昼から ワインをメインとしたホームパーティーにお邪魔することに。サークルの先輩の知人の方のお家。友紀ちゃんを誘って新宿で待ち合わせをして、高島屋の地下で前菜になりそうなおさかなの形のパイと、マカロンを購入。少し風はあるけど、日中は春の陽気で、マンションのテラスにテーブルを出して頂いて、ワインやお料理をつまんでお喋り。サークルの先輩と 友紀ちゃん以外、すべて初対面の方。それぞれプロダクトデザイナーとか編集者とかバーの経営をされている方などで、わたしも友紀ちゃんもなんとなく話が合うひとたちに囲まれ、ついつい夜遅くまで長居をしてしまった。

ここのお宅には ほのかちゃんという小学生の女の子が居て、わたしは結局この子といちばん会話が合った。彼女のお部屋に招待され、天蓋付きベッドの枕元を取り巻くぬいぐるみで遊びまくった。ディズニーミニーとか キティとかは全然良くないけど、ひとつだけ、ライオンの赤ちゃんのぬいぐるみがあり、ねこ科に目がないわたしにはそれがたまらなく可愛い。「ねぇ このライオンの仔、どこで買ったの?どこに行ったら買えるの??」と質問攻めにし、ほのかちゃん困惑。おもちゃのレジスターと“こどもぎんこう”とかいてあるミニチュアのお札で、お店屋さんごっこもやった。ぬいぐるみ3つを選んで「これ下さい」というと、「ごひゃくまんえんです」とか言う。で、「わたし貧乏なんですけど、もっと安くなりませんか?」とお願いすると「じゃあ、おねえさんだけ特別に、ごひゃくえんでいいです」だって。随分安くなるな。皆がワインを飲んだり、恋愛相談したりされたりしている間、わたしは延々とそんなことをやっていた。

バルコニーのあるお家。仲良しのご近所さん。手作りのお料理も、それぞれのゲストの持ち寄りのお菓子やチーズもみんな一緒にテーブルに並べて 何でもお好きにどうぞ、という気楽さだとか、潰れてソファでグッタリしているひとも気にすることなく寝かせてあげてたり、そういうサービス精神はホストのご夫婦の人柄に尽きるのだろうな。お邪魔しすぎるほどお邪魔をしてしまった。しかし自分は根が死ぬほど暗いので、明るい陽射しの下で クリエイター的なフリーダムでウェルカムな雰囲気のなか、ワインを嗜む無邪気なおとなたちの社交場…実際は想像するほどお洒落でもスマートでも何でもないけど、とにかく善いひとたちとの善い時間、というものにうっかり紛れ込んでいる自分について、居心地が良いことが居心地悪いようなむずがゆさを、もう、一生、自分がどれだけおとなになっても払拭できないであろう、と確信した。こんなことは何処へ行っても、もう何度も何度も確信しているので多分100回目とか1000回目の確信だろうけど、確信した。それは全部、向きと不向き、適正の問題。