ハロー!世界のねこちゃん

ヒロシマとオキナワの夏が終わった。ビールの無い夏。ビールが製造されない夏。今は、ロシアに行きたい。昨日NHKで映っていたから。狭くて低くて、日御碕の先端みたいに生臭くてうらぶれて、塗装が剥げ落ちて鉄錆があらわになった悲しい展望台。ウラジオストクという町のことだよ。

冬の悲しい出来事を わたしは、真夏が過ぎ去る今もずっとずっと引き摺ったままでいます。でもなんだか引き摺る、というと その悲しい出来事をまるで、街で見かける犬の散歩のように 紐か何かに結び付けてずるずる引っ張って歩いているような印象を持ってしまうから、引き摺る、というのとはやはり違うと思う。突然悲しさが襲い掛かってきて顔に手をあててウッと泣き出したり、誰とも遊ばず部屋に閉じこもったりはしないけど、ひとりになると ひとりになるとぜったいに、亡くなった わたしの大事なひとのことを 考えないことがない。春も夏も 空を見ても 電車に乗っても 石ころを蹴っても、「思わない」っていうことがない。ここ半年は、本を読むことが殆どなくなりました。歩くたびに想起されるそのことが、最初から最後まで夢や物語だったみたいに、想えば想うほど謎だらけで頭の中で生き物みたいにマーブル模様を描いて止まらないので、秩序のある、整然とした、紙に書かれた物語が入ってくる余地がありません。映画も、今は以前ほど頻繁には観にいきません。眠くなるから。音楽はむかし大好きでよく聴いていたものばかりを 聴き返します。記録の無い日の出来事を思い出して、これからはできるだけ日記を書きたいと思います。何しろ、今はたいへんな変化の途上にあので。

お友達がみんなやっているみたいに、ツイッターとか レストランのお料理とショッピングの戦利品を載せるブログとか やってみたかったけどダメだった。ねこは 人間よりずっとずっとアスファルトに近いところを歩くものだから、くれぐれも 熱中症に気を配ってあげてください。暑さのせいでグッタリとなった ねこちゃんには、からだを濡れタオルで湿らせて、扇風機の風をあててあげてください。きっとですよ、このことだけはね、くれぐれもよろしくお願いします。