こっそり口ずさむ

火曜日、WRと王将に行く。
忘れないように書いておくけど、これからはぜったい餃子とビールにしようっと。夏だし。

キリンジの「グレイハウンドマン」が 今 とても好き。
部屋の片隅でボソボソ口ずさむのが似合うような 小さな曲だけど、“映画的な”時間と奥行きが広がっていく。時間と距離と空間が 静かに連続的に、フィルム送りで移行する。こんなときの音楽は、言葉を映し出す映写機のようだと思う。

この歌のなかに出てくるように、ひとり 物思いに耽りながら乗り物に揺られることが、わたしも たまらなく好きなのだ。真夜中近くの 漆黒の闇は、循環するだけの物思いを投影するスクリーンのようで、束の間、未来も 過去も おぼろげな思惟も 感傷も、それぞれの境界を失って、ないまぜになる。