星のうえ

「nekkorogirlの日記」は、まいにち書くということを唯一の目的として存在する日記帳なので、何も書くことがない日でも、かなり無理をして書いています。

水曜日は、仕事がそこそこ忙しく、社内をばたばたと駈けずりまわっているうちに 一日が終わった。



夕食に ampmの“本格ティラミス”というのを食べて、正直 味はあまり覚えてないけど、この食べ物をスプーンですくって口にはこびながら、ああ これをつくるティラミス工場で、“ティラミスの表面に星の抜き型をのせて、ココアを振る係”になってみたい、と考えた。前掛けをつけて衛生帽をかぶってマスクをつけて、一言もお喋りしないで 朝から夕方まで、ベルトコンベアーからやってくるティラミスに、さらさらさらさら ココアをふるう。ティラミス工場じゃなかったら、蜜柑やグレープフルーツの、薄くて透明な皮を剥く工場でもいい。何か手を動かしながらだったら、一日中でも空想していられる。ココアの甘い香りや、香水みたいな蜜柑の香りが広がる中で、両手だけは休まずせっせと動かしながら、誰も見たことがない国の夢想に耽っていたい。