夜は豪雨がくる

金曜に到達。この週は月曜日から飲み会だった為か、酷く長く感じた。わたしのいる会社は、日経新聞のランキングでも(その部門だけは)毎回ランクインするくらい、社員の勤続年数が長い。わたしの部署も、30余名の人が所属しているけれども、中途入社はわたしも含めて たったの二人しかいない。まだ勤めはじめて一年にもならないわたしが これほどある月・ある週の一週間を長大に感じてしまうというのに、二十年や三十年も勤め続けているひとの脳は、その無限とも感じられる時間をいったいどう体感しているのだろうか。そんなことを思いつつ、新入りのわたしはまだまだ「はじめての仕事(例えば、期毎に処理方法が異なる書類の作成方法とか)」が多く、単純ミスを上司に指摘されたりするので、会社に対して自分は、内心ちょっとの不服を抱くのも失礼なんだよなー、との自覚も大いにあって、結局は、日々ものごとを深く考えすぎないように、考えすぎないようにと、そういった方面にばかり努力しなければならない無力感が。労働して生きるのは、たのしいことには間違いないけど。

夜、仕事から帰ったWRは、雷鳴轟く中、スタジオにバンドの個人練習に出掛けていった。引っ越してから、まだ買い直す家電や家具の買い物に一度も行けていなくて、部屋はふたりぶんの家電や家具で混沌としている。このところ、夜になると決まって雷と豪雨が訪れて、外界は世紀末っぽく退廃している。「漂流教室/完全版」の二巻を読んで就寝。未収録だった189頁分追加って書いてあるけど、前に読んだのが高校生のときなので、どこが増えているかわからない。楳図かずおの女の子は、絵に描かれた女の子の中で云うと、世界でいちばん可愛い。いや 絵というカテゴリを逸脱させても、この世の女の子のなかでいちばん可愛い。ヒロインの咲っぺより、準ヒロインの西さんのほうが可愛くて、西さんよりもっと脇役の、未来キノコを食べて未来人間になってしまう美川(よしかわ)さんのほうが可愛い。