ナベ奉行 アク代官
週始めから週末にかけて、出張や取材で 部内のひとの数が覿面に減少していく。この金曜などは、最終的にはわたしをはじめ(この場所での、相対的な)若手社員の数名の他は 最終的には50歳のぶら下がり社員の何名かしかフロアにいない。しかし、老人と子供が相性が良いように、社員同士の相性を見ても、最若手ゾーンと最年長ゾーンは 価値観も人生観もかけ離れ過ぎていて 互いの利害関係がもう1ビットも一致しない為であろう、とても良好な関係が築けるように思う。閑散とした部屋のなか、老人は人目も憚らず茶を啜り居眠りをし文庫本(多分 池波正太郎か司馬遼太郎)に熱中し、若手は雑談やネットサーフィンに興じている。どんな会社だよ。
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帰宅して夕食の準備。もう随分寒いし連休前だし、ということで 夕食は独断で鍋に決定。こどもの頃、冬は何かと鍋が多くて、その当時はいちいち掬って食べるの面倒くさいし野菜も肉も別にぜんぜん美味しくないし(こどもは鍋よりスパゲッティやオムライスが好き)それどころか春菊なんて幾ら「食べられる草」であってもありえない味だし、鍋は用意が楽、という大人の都合を差し引いても、おとなたちやテレビのコマーシャルが「冬に家族で囲む鍋」をやたらとありがたがることは、常に疑問だった。正直いって、今も根底は変わらない部分が多いけれど、それでも「冬に鍋=あたたかい=幸福っぽいかも」という記号は自分の中にすりこまれているようで、自分も いそいそと鍋の支度などをするひとになっているのだ。
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珈琲のじかん、WRにキャロルキングを流して貰って読書。明日から三連休。
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