意味のない会話

今週はともだちとの約束もなく残業もなく、まっすぐに帰宅しているのだけど、食事の支度をして片づけをすると あとはもう、真っ逆さまに眠りにおちる。あれもこれも 平日であってもやりたいことは沢山あるのに不甲斐ない。今いちばんひつようなのは、時間でもお金でもなく、体力なのだと実感する。それにしても一般的に、知力と体力が別物として語られがちなのはどういうことか。知力というのは頭脳の力で、頭脳だって立派な肉体の一部である、ということを理解していないひとが多いと感じる。“知的能力は飛びぬけているが虚弱で薄幸で繊細な文学青年”というのは小説の中にしか存在しない。すぐに疲れたり倒れたり精神不調を訴えるひとで、頭の動きだけが優れているひとなど、現実には絶対に絶対にいない。ホーキング博士とか五体不満足の著者の男性だって、肉体的なハンデがあっても頭を働かせていけるのは、きっと根本的に 体力(生命力)があるひとなのでは。

というわけで、眠ってばかりのわたしは この調子で眠りつづける日々を送るかぎり、生ける屍、救いようのない大馬鹿だ。これからは、強い意志を持って、より一層の体力強化に努め、わたしはわたしの仕事を果たしたい所存です。

WRを待つあいだにクリーニング屋に行って、明太子のパスタとイカのサラダと 在庫一掃的に製作した大葉入りの卵焼きで夕食。我が家では 食後の珈琲の時間と眠る前に、ねこを可愛がるのが日課であり掟なので、この日もねこと戯れる。

サルトル言うところの“水入らず”

「キャッキャッ」「キャッキャッ」

雪「ねこは 12歳になるとライオンになるヨ」
WR「え!今はこんなに可愛いのに」「ライオンにならなくてよくない?」
雪「うーん、んじゃ、ねこは 人間の30年でやっと1歳齢をとるから、とうぶん12歳にならないヨ」
WR「ねこって今何歳?」
雪「ゼロ歳」「来年も再来年も、30年経つまでずっとゼロ歳」
WR「でも誕生日こないのもかわいそうじゃない?」「うるう年生まれにしない?」
雪「うるう年は2月だからダメだよ」「うちの家はみんな12月うまれ」
WR「12月何日生まれ?」
雪「うーんと、うーんと、12月32日生まれ」