惰眠 散歩 カレー

土曜。土曜午前にWRがデンタルクリニックに行くのは、このところ もうすっかり恒例行事になっている。わたしは出掛けるWRを見送って二度寝。WRは診療後、大手町から神保町まで歩いて読書をする、というので 起きられたらそこで落ち合おうと思っていたけど、やはり土曜の昼のわたしにそれは無理な芸当で、WRはひとり 神保町でカレーを食べ、書店に立ち寄り、珈琲屋で読書に耽って戻って来た。わたしは昼食も取らず夕方まで三度寝。これくらい惰眠を貪らないと、やはり冬の朝 5時半に起き続けることは不可能なのだ。

夕方からWRはバンドの練習で二度目の外出。わたしも漸く一緒に外に出て、所用の為 渋谷に向かう。用事はすぐに終わったので、そのままトンボ帰りして、別の用事の為に今度は日が落ちた住宅街をとぼとぼと歩き、隣町まで。昔の家からだったら 20分で行けた場所が、駅の反対側に越した今は片道で30分以上はかかる。往復を歩きで賄うと、長大すぎる散歩だ。一人暮らしだった頃は、往復40分の夜の道をよく考え事をしながら散歩した。用事がなくても、無理やり用事をひねり出して、しょっちゅう夜を横断していた(町から町へ、まっすぐに続く住宅街を通り抜けるので、ほんとうに夜を横断している気分になれる)。前の家と今の家は10分と少し離れただけだけど、よく通る道も 夜の過ごし方も、立ち寄る店もかなり激変してしまった。1時間以上歩きつづけてへとへとになって家に戻る。バンドの練習が終わったWRと待ち合わせをして、22時 近所のカレー屋で夕食。遅い時間なので並ばないで入れるのが良い。空には凄い満月。ぼーっとしたままで、土曜日は終わる。