人生の説明文的な苦痛

月曜日。朝の第一声で 部長に「あの本読んだ?」と訊かれて、固まる。如何なる本でも読むのは早いが、本能的に そして自己の矮小な矜持の為に おいそれとは読めない本もある。この部長のプロジェクトが起動してから、ほんとうに仕事がいやだ。あの本に目を通すことから 否応無しに開始してしまう仕事がいや。いやだ、いやだ、と騒いでみても 結局のところやるしかないし、それが仕事だということもわかりすぎるほどわかっているけど、だからこれ以外の仕事ではへいきで感情を殺せるけれど、あの本に従うことだけは この世で唯一 絶対的に困難で、象徴的に不可能だ。このメンタルダメージは何。いやだ いやだいやだいやだ いやといったら いや!


あの本↓

分かりやすい日本語の作文技術  大活字版

分かりやすい日本語の作文技術 大活字版

今週もまっすぐに帰宅。2月9日は肉の日だそうで、スーパーの肉売場が異様な熱気に包まれていた。わたしも思わず肉を購入。レバニラ炒め、鶏腿肉のスイートチリソース、たまごスープと 鶏一羽を捌いたような食卓を構成。WRも帰宅して さあ食べよう、という瞬間に 身に覚えのない取立て(集金)人にチャイムを押され、気分が削がれる。

夜は「眩暈」の冒頭を読む。WRと人形劇もやる(「ねこがスノボーに行く話」)。

雪山にスノボーに行った ふたり。ねこんこ は45度の斜面もスイスイ!ねんねこ は 尻もちをついたり 転んでばかりなので、スノボーはやめて そり で遊ぶ。しかし、そり にも飽きた ねんねこ は見たいアニメがはじまる時間になったので、ふぶきの中 先にバンガローへ帰っていった。思う存分 スノボーで遊んだ ねこんこ もバンガローに続けて戻るが、ねんねこ の姿が見えない!

ねこんこ は はじめこそ ひとりでアニメをつけて見ているのだけど、「アハハ」と笑って横を見たところでいつもアニメを見ながら一緒に笑っている ねんねこ がいないことにもう一度気づいて(ここはかなりの名場面)、ふぶきの雪山に ねんねこ を探しにゆくのであった……

この夜は もうひとつ「ねこのバレンタイン」の劇もした。ねこんこ と ねんねこ が、雪んこにあげる手作りチョコレートをつくるために、南の島にカカオマスを探しにゆく話。両方ともすごい名作。