リスちゃん

明日は、祝日。明日の朝はゆっくり眠れる、その期待だけでいつも通りの早起きも満員電車も、少しは救いのある気分で乗り越えられる。目の前に吊るされた人参目掛けて疾走する馬と同じで、知らず知らず 確実に身についている、この奴隷根性を、ほんとうは一刻も早く捨て去らねばならないのに。バーカ!

仕事中、同僚のSMさんがふらりとわたしの席に現れて、代々木上原西光亭のリスの絵の描いてある箱に入ったクッキーをくれた。お礼状ついでに、そそくさとメールを書く。会社内の知人たちの名前を挙げ、誰が誰に似ているかという話題で盛り上がる。タレントや有名人以外で、“探偵 または 刑事”とか“チキンラーメンのヒヨコ”とか“ムク犬”とか“菩薩像”とか、漠然としているけどそれぞれのひとに激似なものを列挙して、爆笑。ちなみにSMさんは 誰がどう見ても 安めぐみ にそっくり。事実よく言われるとのこと。わたしは 優香 と 最近のグラビアアイドルの何とかに似ている、らしいけれども 後者はその場で名前を忘却。人間よりも、ねこに似ている、と言われたいけど 言われたことがない。ねこっぽい性格とか ねこっぽい女、という意味ではなく、純粋に顔立ちに関して「ペルシャ猫にそっくり!」とか そういう風に言われたい。ほんとうの意味でのねこ顔になりたい。決して決して決して、ねこっぽくて可愛い顔立ちではなく、何処までもリアルな ねこの顔 が良い。


西光亭クッキーの箱 ねこではなくて、リスの顔

夜 WRは勤め先のチームで飲み会。わたしは恵比寿で洋服屋に寄って、しかし何も買わずに帰宅。静かな部屋で本を読みつつ、終電より遅いWRの帰りをひとり待つ。