つまみ記念日

午前中は、リハーサルスタジオにて所用。一ヶ月前に集まったとき(*)と同じメンバーで、2時間ばかり練習をする。初心者だったWRの先輩 Tさんが、一ヶ月前より随分進歩しており、楽器経験者である他3名をおおいにおどろかせよろこばせてくれた。さいしょの10分は、Tさんの奥様も顔を出して、初対面のご挨拶をする。

(*)http://d.hatena.ne.jp/nekkorogirl/20090308/1236227093

午後はおひるね。夜にはまたしてもWRの仕事関係のひとに会う。WRの上司にあたるひとで家も近いMさんとその妻に、結婚祝いということで、和食のお店でご馳走をしていただいた。この夜予約してくださった店は、偶然にもわたしが前に住んでいたアパートから 徒歩20秒の場所にある。以前から、お店の前は幾度となく通り過ぎていて、一度行ってみたかったので、そんなこともとても嬉しいポイントであった。Mさん夫妻も、わたしたちとそんなに大きく年が離れているわけではないのだが、とにかく「セレブ」を感じるふたりであった。気さくだし、それどころか「家が近い」ということで、個室の和食屋なのにママチャリ並走で現れたようなひとたちなのに、とにもかくにも 全身からセレブ感が匂い立っている。とても礼儀正しく感じがよく気取りがなく親切な二人組であった。彼らの家庭内でも、我が家における“ねこ遊び(=それぞれが ねこの人形を用い、劇や会話をする)”的な何かがこっそり行われているかどうかは知る由もないが、とにかく 絵に描いたような都会のセレブ夫婦であった。ゴルフとか留学とかリゾートとかを、微塵の嫌味な感じもなく愉しんでいるひとたち。わけもわからず裕福で わけもわからずスマートで わけもわからず正統派だ。未だにバンドとかねことか貧乏映画館通いにうつつを抜かし続けている我々とは違う。しかし 人間の性質というか定めのようなものに、職業とか収入とかは何の関係もないことも同時に思い知る。わたしたちは、まかりまちがって うっかり年収5億円くらいになったとしても、多分何も変わらず 夜な夜な ねこ遊びに興じるのであろう。

M夫妻のセレブ感に圧倒されて 緊張したのか、シャンパーニュ、ワイン、梅酒とどんどんお酒を呑んだのに ほぼ酔わない。セレブらしからぬママチャリに跨ってもセレブなM夫妻の後姿を見送り、前に住んでいたアパートの 前に自分がいた部屋の窓明かりを確かめたりしながら、夜の町を歩いて帰宅。飲み過ぎたせいか、家に帰ったとたん、睡魔に襲われて日曜日が終わる。

この日は午前と夜に、(WRの)同僚の妻にはじめて会ったので、「4月12日は つまみ(妻見)の日」とすることにWRが制定。