恋の話などを少々

5日振りに出勤。連休明けなので 国内観光地や帰省してきたらしい田舎のお土産が振舞われ、デスクにごちゃごちゃと集まっている。以前の休暇明けの日記にも書いたような記憶があるけど、こんなふうに仕事中のひとのデスクを練り歩いて配給する「お土産配り」文化が苦手。だって、中には個包装されていない 和菓子やクッキーなどを、メモ紙をお皿代わりにして剥き出しの状態で置いていくひともいる。潔癖症とかではないので「汚いよ」とは全然思わないのだけど、持ち帰るという選択肢が失われている以上 その場で食べることを強制されているのと同じことなので、あたかも押し貸し(=押し菓子?)のようだと感じてしまう。お土産にしろ、プレゼントにしろ何かを渡されるときは「あなたの好きなときに好きなように使うなり始末するなり人にあげるなり、どうぞ好きにしていいですよ」というような、許容量のある渡し方をされたいし、したいと思う。単に自分が“大阪のアメくばりおばちゃん”っぽい生活感や人情劇が好きではないからだと思うけど。帰ったら バッグの中で饅頭はへしゃげ、せんべいはこっぱみじんに砕け散っていた。

夜は急遽 友紀ちゃんと新宿で食事。この夜の目的はお食事ではなく会話であるので、駅ビルの中の空いているベトナム料理屋に入る。お酒は飲みたくなかったのでソーダを頼んだら、炭酸の味しかしなくて口の中がビリビリした。ここ数日の間に 彼女に起きた出来事に関して、ついつい熱心にインタビューしてしまった。世の中で起きる まったく予想もしないことというのは、実はもっとも容易く予想がつくことと、表裏一体であるようだ。この話とは直接全然関係ないけど、ふと 離婚のショックで自殺するひとはいるのだろうか?という疑問が頭に浮かんだ。何らかの病気とか、借金苦とか、様々な要因が複合的に重なる中で、離婚もして自殺する、というケースは無数にあるのだろうけど、例えば恋に破れて死を選ぶ若いひとみたいに、純粋に離婚のショックで自殺してしまうひとって、(統計の取りようもない話だけど)そう多くはないような気がする。結婚は恋愛と違って 生活に密着したものだから?離婚するひとの大半は大人同士で、単に純粋さが損なわれているだけだから?……どちらにしても こういう思い巡らしは物騒なものだ。ベトナム料理は 大体何処で食べても美味しくないことって殆どない。ベトナムで食べたベトナム料理も美味しかった。フランス料理が口に合うアジア人なので わたしにはベトナム料理がとても良いのかもしれない。友紀ちゃんに気になることを纏めて聞くことができて良かった、良かった。雨降りの中、新宿駅で早目に解散。わたしは 満足と不満足を行ったり来たりの日々がしばらく続く。

WRはまだまだ残業中。遅い帰り。普段の態度には、疲労が少し覗く以外はまったく変わりないのだけれど、内心ストレスが溜まっているのか、近寄ってきた ねんねこ と ねこんこ の頭をもぐら叩きのように交互に叩いて、遊んだりしている。ひどく暴力的な遊びだし、DVとも言える。ねこを叩くなんて、到底許されることではない。ねこに替わって怒りを表明したら、ねこに謝罪をして、食べていたレモンアイスをスプーンで掬って分け与えていた。

Sugar!!【完全生産限定シングル】

Sugar!!【完全生産限定シングル】

♪滑走路用意できてるぜ


おまえはいつも用意だけは素晴らしいのだが



走っても走っても走っても 走っても、

永遠に飛び立つ勇気がないんだぜ