朝、ちょうど家を出る時刻に 物凄い豪雨。玄関を出て 歩き出して10秒もしないあいだに、靴もタイツもすっかりびしょびしょに濡れてしまった。すぐに家に引き返して、さらさらの靴下とぴかぴかの靴に履き替えたいという無意味な衝動を必死で抑えながら、最寄り駅まで 小川のような雨の路に耐えながら歩く。せめて 少しでも雨が収まってから家を出ようというのだろうか?駅まで続いている道には、ただ一人の人影もない。こんな雨の日の駅の中は、まるで水中のようだと思う。水滴のないところがない。

今週は 実質 木曜と金曜の2日だけなので、あまりジタバタしてもどうにもならない、と何処の会社も考えているのだろう、取材依頼の電話もメールも全然来ない。終日、事務しごとに集中する。北海道に帰省していたという上司が、わたしのリクエスト通り マルセイバターサンドを買って来てくれた。きのう散々、訳のわからないお土産のお菓子配りに批判的な記述をしておいて何だけど、ちゃんと聞いて買って来てくれる、こういうタイプのお土産なら勿論たいへん有難いし大歓迎。大学生のとき、文学部の同級生の小樽出身のサイトーくん家の冷蔵庫から、冷やしておいたこれを出してもらったとき以来、マルセイバターサンドは断然冷やして食べるのが好き。

会社帰り、空に大きな虹が。会社の目の前で見た虹は この写真の地点よりもさらにさらに大きくて、空に分度器そのものの大アーチを描いていた。雨ばかり降る地方で育ったせいか、こどもの頃は、大きな虹をしょっちゅう見ていた。ビルとビルの狭間にかかる、遠慮がちな虹もまた可愛らしいもの。