精神の湿地

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今夜はWRが飲み会。後で聞いたら、馬料理のお店に行ったとか云ってた。

わたしはコンビニで税金を納め、渋谷の西武で日焼け止めや化粧品を購入し パルコの地下で書籍を購入し、ほんとうはその後 タイ式マッサージにも行くつもりだった、けれども、急転直下で納税貧乏となってしまった為に心が一気にか細く弱り、スーパーでハイネケンとドリトスを買って、とぼとぼと帰宅。まるみちゃんや ねこたちと“おまつりごっこ”して 遊んだりしてた。

公園通りのゆるやかな坂をくねくねと上りながら、電車の中で化粧をすることが 殊更 社会の害悪のように論議されるほんとうの理由についてとか、わたしがとくべつに思うとくべつな音楽についてどうして誰にも話したくないかというと それは 泊まりにきたひとが帰ったあとのパジャマの抜け殻をクンクン嗅ぎながら毛布を被って眠りにつく有様に とても近いからだとか、ネットを介してしか知らないひとに出会ってみたい、それで 年下のともだちには何でも好きなものをご馳走してあげて、年上のひとには 何でも好きなものをご馳走されたい、とか、ぐるぐる ぐるぐるぐるぐる とりとめもなく考えていた。パルコの地下にあるリブロで、相も変わらずパッケージだけ お金をかけてキレイに見せた200X年代の偽文藝の平積みの丘や、エコとか京都とかハンドメイドや北欧の毒気に満ち満ちた びんぼうロハスの書籍の大群をぼうっと眺めながら、昼間 エレベーターの中で、金切り声で喋る女が「もー、さいきんずっと婚活してるんだけど、“好きなこと”や“夢を持ってる”男がほんとにいない!『夢はなんですか』って訊いても、口ごもって答えられない男ばかりって、もう笑えるんだけどーーー!ハ?!アンタなんの為に生きてるんですか?そんなんで 生きてて楽しいんですか?って、言ってやりたくなる!キャハハハハハー!」とかなんとか もう既に少なくとも9回以上は聞いたことがあるフレーズを飽きもせずにまた咆哮していたことをふと思い出して、それでもわたしは彼女に対して アンタ何の為に生きてるの?なんて 思いもしないし聞きたくもないし、だって 彼女が今日も明日も頑丈に生きていられるってことは こうやって見ているだけでも 誰の目にもよくわかる。彼女の話をきいていると、時々キーンと胸のあたりがいたくなるのに、彼女について考えたり思い出したりすることを、わたしはどうしてもやめられない。