みずはつかいみちがない

にちようび。万人の想像通り、お昼過ぎまでグースカと 眠る。しかし驚くべきことに、同じく明け方まで飲んでいたWRは、何事もなく8時頃希少し、お洗濯を済ませ、あまつさえテーブルの上をきれいに整頓までしてから颯爽と朝マックへと繰り出して、チェーホフの「桜の園・三人姉妹(新潮文庫)」を読破してから帰ってきたのだという。そしてわたしが目を覚ます正午頃、昨夜の飲み会で「アッコにおまかせ!」に知人が出るという情報を得ていた為、テレビのチャンネルを合わせてスタンバイしていた。寝呆けながら画面を見ると、知人と思われる女性が画面に大写しになり アッコと会話を交わしていたので「おー、地上波でこんなに喋っている、すごいね」と思っていたら、それはクワバタオハラというテレビ界では割とメジャーな女性お笑いコンビの片割れで、人違いだった。わたしは まるみちゃんと ねこ2人に囲まれて、また眠る。この日ばかりは、どれだけ眠っても眠り足りない気がした。WRも「チェーホフって やっぱり半端ないほどに天才」みたいなことを言いながら、服のまま昼寝していた。朝も、昼も、夜も、わたしは殆ど眠っていた。起きていたあいだも、碌なことはしてない。物も余り考えない。WRが 除湿機のタンクに溜まっている大きなペットボトル2本分くらいの水をザーと捨てるのを ぼーっと眺めながら「あの水を何かに役立てることはできないか」と考えたのだけど、うちには水をやるような草木もないし、そもそも汚染された水という気がするので洗濯とか掃除とか衛生を保つ用途には使いたくない。結局、これだけ家の中から水を集めても、役に立つことなんて全然ない、だからエコなんて嫌い、と思って 今日唯一の思考も瞬間的に終了した。疲れのなかでふわふわと漂っているだけの、悪い日。悪くて、それが良い にちようび。