月例オーバードーズ

最近雨が降らないな、と思っているうちに 気がついたら 梅雨明けしていた。2010年も 無事にまた 夏が来る。夏という季節は、春や秋や冬に比べて、やはり突出して 存在感が際立っている。春や秋や冬は 目には見えない香りと一緒に、いつ飛び越えたのか境界が曖昧なまま 自分が季節に招き入れられ、溶け込んでいるような気がするけれども、夏は そのどれとも違って、遊園地のゲートをくぐるときのように、こどもたちの歓声が響く、眩しくて独立した世界が ちゃんと用意されて待っているものだ。ほんとうの夏は、こどもの頃の記憶の中にしかない。おとなになってしまってからは、海へ行っても 山へ行っても カキ氷を食べても スイカを割っても、せんぶ こどもの頃の夏休みの記憶を再現しているに過ぎないように思う。じりじりと照りつける太陽も、シャツを濡らす汗も、喉の渇きも、すべてが現実の夏なのに、それらのすべてから こどもの頃の夏の記憶を手繰り寄せてしまう。セミの鳴き声はまだしないけど、たしかに夏が開始されている。

今朝は珍しくWRと一緒に出勤。普段は乗る電車も違うし、家を出る時間も違うからバラバラだけど、クライアントに直接向かうとかで しばらくはわたしと同じ電車で出勤するらしい。ホームで電車が来るのを待っていると、わたしの会社の同僚のSMさんに遭遇。あたかも「通学班」のように、トリオで通勤する。この日は帰路も、渋谷の街中の雑踏で、偶然SMさんに遭遇した。

WRは残業の日。わたしは生理痛回避のために 許容量一日3カプセルの鎮痛剤を 24カプセル飲んで過ごしたので、渋谷で少し寄り道した後は おとなしく帰宅して グーグーグーと静養していた。郵便受けに 母から手作りの贈り物が届いていた。住所のあとに「○△まるみ 様」と書いてある。開けてみると、まるみちゃんの 夏のパジャマ!わたしが着古したキャミソールでリフォームしてあり、少しサイズが大きいけど、可愛い。もう7月も半ばになる。


「ピカ ピカ ピカ・・・!まるみちゃんって やっぱり 赤色が とってもお似合い!!!」