かっこいい呪文
今週は火曜日からなので 月曜AM恒例のチームミーティングが消滅してくれて、ささやかに嬉しい。しごとは本日も平凡に快調。夕方から 急遽の原稿書業務が入り、丁度忙しくなったタイミングでPCの動作が異常に遅くなったので、非常に思考に悪影響を及ぼした。手書きの世界に喩えれば、唯一の筆記具であるボールペンのインクが出ない状態のような。
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しごと しごと しごと。実際、今のままでもわたしは既に充分に幸せ。こどものときのように、声が汚い クラスメイトの不美人から陰口を叩かれることは ないし、数学も科学も物理もないし、父親が夜中の3時に帰宅する玄関の物音を聞かなくて済むし、みんなと同じものを 食べることができるし、酷いセクハラにも遭わないし、ストーカーもいないし、2ちゃんねるに噂話を書き込みされることもないし、少ないけどたいせつなわたしのともだち、わたしが選んだ可愛い家族たち、好きな音楽をいつでも聴きにいけるわたしの好きな町、しごとだって、秘書だしデスクだし つまりは全面的に裏方しごとで そのこと自体は驚異的につまらないけど、それでも芸術とか 音楽に密接に交わる環境にあり、少なくとも しごとをしている限りにおいて、自分や他人の気分を害するものは唯のひとつも取り扱っていないという事実と、それに付随する最低限の自負心は、大いなる救いであるし、福音と呼べるに違いない。お金なんかは全然ないけど、ないものねだりなどしないから「足りない!」と思うようなことは はじめから思わないから問題ない。物心つくかつかない頃から 他人と自分を比較することが 現在地を確かめる唯一の方法で、それは とても 苦しかった。20代の半ば頃から、漸く苦しみ尽くしたのか、何年かかけて 綿飴が少しずつ溶けていくみたいに 核心を覆い隠していたモヤモヤが消滅していった。今は そこそこ満足しようと思えばそうできるかもしれないということに、満足してない。WRと今後のことを ちょっとだけ会話して、もう一度 首をかしげて考え始める。
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夕食は アーリオ・オーリオのパスタを作る。具材は スーパーで安かったエビと、ブロッコリーとマッシュルーム。いつもの通り、レシピを見ないでなんとなくの想像で製作したために、食べてみると ニンニクの風味はしっかりついているのだけれど、ソースを茹で汁でのばしすぎたのかどうにも味がぼやけていて、結局お醤油をかけて食べる羽目になった。WRはわたしが作ったお料理に異論を唱えたことは一度もなく、何を作っても感謝して残さず食べてくれるのだけど、すごく美味しいときは「すごく美味しい!」、美味しいときは「美味しい!」と言い、ふつう もしくは 美味しくない場合は「今日もごはんを作ってくれて ほんとうにありがとう!!!」とお礼を述べるので、ある意味 自分の成功と失敗が とてもよくわかる。食後はWRはしごとのレポート、わたしはインターネットにて 劣悪な掲示板の俗悪なトピックスを読み耽っていた。
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何の脈絡もないけど、しごと中 遊んでいてふと見つけた情報。
>読書、映画鑑賞が趣味であり、寝る前は必ず読書をしてから寝るという。
>好きな作家は、ジャン・コクトー、三島由紀夫、アレン・ギンズバーグ。
誰のことかと思えば、ジャニーズ・嵐グループのメンバーである 松本潤さんの愛読書。…常軌を逸したカッコよさだ。あまりのカッコよさに、爪がはがれそう!
コクトー・ミシマ・ギンズバーグ。コクトー・ミシマ・ギンズバーグ。思わず呪文のように唱えたくなる。WRなら、うっかりと「『ささめ雪』とか わりと好きです」って答えてしまいそうな場面なのに、コクトー・ミシマ・ギンズバーグ。
すごいなー。(心の底からどうでもいいけど、)久しぶりに すごいと思える知識を得た。
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