SUMMER SONIC 2009

SUMMER SONIC 2009 TOKYO 最終日に行ってきたヨ!!!

行きの電車でWRと険悪になる。わたしたちって、土日が来る毎に色々な場所に出掛けていくけど、普段と違うちょっとした遠出をするときに限って、往路でかならず喧嘩している。実家に帰省する時の空港でもそうだったし、半年程前、友人たちと千葉の牧場に出掛ける前日も似たような喧嘩をしていた。これはどういうことだろう?と考えると、大概わたしの生理の前で わたしの神経が過敏になってイラついているのと、乗り物に乗る時間とか持ち物についてとか天候についてとか わたしの方に心配事が色々あって、普段より大荷物でもあったりして、小さなバッグで都内を単にうろつくときとは状況が様変わりしてしまうからだろうな、と思った。それでも何とか幕張に到着。会場内には、既に参戦2日目とか3日目だと思われる疲れたひとが 死体のようにあちこちに転がっていて、若干怯む。

今日のわたしのメインは「TEENAGE FANCLUB(SONIC STAGE)」、WRのメインは「ユニコーン(MARINE STAGE)」。この2つはどちらも最後から3番目のステージで、この時間帯だけ別行動となる。後の時間は、わたしもWRも観たいバンドは同じ。とどのつまり、我々は ギターロック以外聴くべき音楽は無いと思っていて、リンプとかビヨンセとかに関しては、まるでスマップと同じように、TVとかで観たり聴いたりしたことはあっても「ほんとうに そんなひと現実にいるの?」という認識なので、ギターロック・美メロ路線の SONIC STAGEに貼りついていることにする。SONIC STAGEは屋内なので、ロックフェスというよりチッタ川崎に来ているようだ。夕方くらいまでは前のほうでガンガンに踊りまくるひともおらず、かんたんに前から3列目くらいでステージを観ることができた。



1.andy mori(opening act) を観たヨ!

若いバンド。3ピース。邦人。初めて観たけど、悪くない。寧ろ好きかも!でもCD買って、家で聴きたいかと云われたら聴きたくない。i-podにいれたところで再生されることは永遠になさそうな気がする。

MCで ボーカリストの若い男の子が「BEACH STAGE は是非行ってみるといいよ、音はあそこがいちばんサイコー」とか「WARってバンド 昨日 リハ聴いてきたけど、あれは良かった」みたいな彼独自のオススメ情報を述べてくれたけど、いやまて若い青年よ、何処の音が良いとか どのバンドが良いも何も、そもそも今此処にいる大半のひとはお前より長く音楽聴いててまずお前のことを知らないよ、と ちょっと思った。若さと衝動の感じは良い。


2.(散歩がてら足を延ばした MARINE STAGEで)THE VERONICAS を観たヨ!

灼熱過ぎて一瞬で退散。古くは t.A.T.u.とか、更に古くはShampooとか、謎のパンク風女二人組アイドルユニットの脈々と細々と続く系譜をこの目で見た。曲調やバックバンドの商業ロッカーたちは、とうぜんのように陳腐。スタジアムはガラガラ。5分だけではあったけれども「野外で観る」という目的を達成できたので良かった。


3.THE TEMPER TRAP を観たヨ!

主にボーカルのひとのドヤ顔がサイコー!サイコー!!!彼ら目当てのコアファンが少なかったのか フロアはあまりノッてなかったけど、かなりのナイスアクトで お客さんは棒立ちながらも皆真剣に聴き入ってた。家に帰って、もっとちゃんと聴こう。オーストラリアのバンドの USともUKともまったく異次元の、この特有のいなたさって一体何なんだろうか。アボリジニー由来のものだろうか。サイコー!サイコー!!!


4.GRIZZLY BEAR を観たヨ!

初めて聴いたよ!アンビエントじみたロックだったのかな?今朝の早起きのせいかひどく眠かったよ!でも ここのステージに出てくる来日アーティストの人たちって、みんな「ジャパン、コニチワー」「アリガトー、コニチワー」って愛想が良くって、何だかとっても和まされたよ!


5.THE VASELINES を観たヨ!

わたしとWRが 今日2番目に楽しみにしていたヴァセリンズ。会場の皆にとっても、ひとまずこの日いちばんの期待はこれ。最初の音が鳴った瞬間から モッシュじみた跳ね上がりが凄い!待っていた曲はぜんぶ出た。夢みたいに楽しい!サイコー!サイコー!来て良かったヨ!!!


6.TEENAGE FANCLUB を観たヨ!

小沢健二ティーンエイジとスマパンしか聴いてなかったわたしの孤独な高校時代が、まさかこんな形で蘇るとは…。初めて実物を見た。もはやアソシエイションと見紛うほどの美メロ。なんという重奏感。あなたたちって、バンドだって信じてたけど、実は聖歌隊だったんですね。頭がボーっとしてあまり覚えていないけど、誰が何と言おうとこの日いちばん 良かった。

WRはこの時 ユニコーンを観るために どしゃ降りのMARINE STAGEへ。これを観るまで、10年以上前に自分が夢中になったバンドとか、再結成したバンドを有難がって拝みにいくひとの気持ちがよくわからなかったけど、わたしが懐古主義と思っていたのは、実は懐古主義ではなくて、もうあまり若くなくなってくると 10年前って 別に全然古くて遠い昔ではない。かんたんに手の届く地続きの過去で、懐古せずともすんなりとむかしの地点に連れていかれてしまうのだ。

ヴァセリンズとティーンエイジで、今日の目的はぜんぶ達成。ユニコーンから戻って来たWRと 屋台で夕食を食べて、後はフレイミングリップスをのんびり観て帰ろうね、と話し合う。


7.THE FLAMING LIPS を観たヨ!

屋台ゾーンから SONIC STAGEへと戻るときに、巨大なアフロの男がいて、町でアフロを見かけると大抵の場合がそうであるように、大学時代のサークル仲間の先輩だった。ミュージシャン。彼が歩くと ざわざわと人が立ち止まる。同じくサークル仲間のKとYと一緒に来ているというので、5人でフィナーレを飾るフレイミングリップスを観る。

MTVとかで観るのと同じ、フロアまで風船で埋め尽くされた、色とりどりのステージ。一瞬の幻。わたしたちはフロアの中腹にいて、はっきりいってステージなんてまったく見えなかったけど、CD以上に、驚きのレベルで歌がヘタだったけど、はじまる直前に地震が来たけど、でもいいの、祝祭的な夜にふさわしい祝祭的なステージだった。舞台は夢。フレイミングリップスって、一夜限りの移動式遊園地付きのバックバンドみたい。KとYは気が付いたら一足早く何処かに消えてた。ぜんぶ夢みたい。夢の跡を見ないように、フロアの灯りが点った途端、余韻を胸のうちにしまってそろぞろと駅を目指してお家に帰る。立ちっ放し、汗かきっ放しで、なんだかもうドロドロだけど、それもぜんぶが夢の余韻。

帰りの電車は長かった けれど ビヨンセのステージが終了前だったのか、通勤電車よりは混んでなかった。帰宅して、シャワーして後はひたすら眠る。来年はどうしようかな。また行こうかな。ボブディランを観に アメリカにも行かなくては。

Sweet Disposition

Sweet Disposition

The Way of the Vaselines

The Way of the Vaselines

Bandwagonesque

Bandwagonesque

Soft Bulletin

Soft Bulletin