ジョナサンナイト

俄かにしごとが忙しい。リリースのチェック(国内用と海外用)、月例で行う 社長メッセージの原稿書き(回りくどくてどうしようもない)、月締め伝票の精算(単純作業でたのしー!)、役員のアポイント(再来年まで決まってるけど、その時までわたしはここにいるのだろうか?)等。しごとは全然片付かないけど、今日は夜に予定があるので残業はできない。そして時間がないのに、しごとに全然集中できない。やっぱりまるみちゃんのことが心配で、内臓が砂袋のようにずっしり重たくなっている。

夜は会社の同僚、ソフィアちゃんに誘われてTOCへ。TBCでもTACでもない、「TOC」とは一体なあに?と思っていると、TOCとは「東京卸センター」の略称であるらしく、ギャフン。オロシの部分だけ日本語なんだね。

五反田駅から無料送迎バスで5分ほど揺られて到着したオロシビルは、お世辞にも清潔、お洒落、キレイとは言えない。ソウルの市場に、とても似ている。そこで舞い上がる埃にまみれながら、必要なものの買い物をする。ソフィアちゃんは、真っ白でシャカシャカと音が出る、アディダスだかのナイロンパンツを購入していた。このひとは、名前の通りとても美しい顔立ちで可愛らしい性格だけど、基本的にあたまがわるく(大学はもちろん帰国子女枠)、そのうえ東京の東側育ちのせいか、水商売とヤンキーのセンスもどことなくブレンドされている危うい女。彼女がかっこいいという男性は、わたしにはエグザイルか不良にしか見えないし、彼女が時々くれるプレゼントやお土産も、わたしにはどうにもドンキホーテセンスに見える(でも何故か仲が良いけど)。なので、そんな白いシャカシャカズボンなんて何処で履くの、ありえない、などと正直な感想を彼女に述べつつ、買い物を終え、また帰りのバスで駅前に舞い戻り、彼女の発案で五反田ジョナサンで夕食をとる。ジョナサンという選択肢(郊外型ヤンキーセンス)もわたしには相当に衝撃的だが、今夜はすべてソフィアちゃんのやりたいようにやる日なので、特に異論は唱えず、チキンステーキなるものをよろこんで食し、ドリンクバーで デトックスハブ茶デトックスどくだみ茶を立て続けに飲みソフィアちゃんに「雪さん、さっきから毒々しいやつばっか飲んでますね」とつっこまれながら、会社の愚痴などを延々とお喋り。派手な外見や言動から周囲に誤解されやすいけど 実はとても純朴な部分を持っており偏見のない相手にはあっという間に心を開いて可愛らしいところを見せる、という点においても、彼女は典型的なヤンキー属性を持っている。

よくわからない金曜日。楽しかった。WRは明日から旅行なのに、帰りが遅くなってしまったよ。