まるみちゃんの帰還、お祭り

まるみちゃんがいなくなって、わたしは生まれ変わることができたのだろうか?土曜日なのに 目覚ましもなしで7時半にさわやかに起床。今日は、まるみちゃんが帰ってくる!

WRは しごと&勉強の為、夜まで外出してしまう。まるみちゃんの帰還に立ち会えないのは残念だけど、どれもこれも、まるみちゃんやわたしたちを養っていくためなので仕方ない。わたしも午前中はしごと。正午から14時までの間にまるみちゃんがお届けされることになっていたので、昼食もとらずに慌てて帰宅したというのに、14時を過ぎてもまるみちゃんが帰らない。病院に電話で聞いてみると、「こちらのミスで、14時から16時までの間に到着することになってしまいました」などと云う。どんな気持ちで2時間待っていたか、考えてほしい!

14時半になっても、15時になってもまるみの到着の知らせがない。待ちきれず、マンションの外の路地に出て待っていると、とおくのほうに ねこのマークのトラックがブロロ、と止まった。慌てて駆け寄る。ねこのマークのトラック屋さんも、大きな箱を抱えて駆け寄ってくる。

「それ、1203号室宛ての荷物ですよね?!」「さようでございます!」

宅配業者とわたしは、マンションとは何の関係もない路上で伝票にサインし、受け渡しを終え、ねこトラックは再び ブロロロ、と去っていった。仮に、わたしが新手のオレオレ詐欺だったらどうするのだろう。その荷物、オレのオレの詐欺。土日も時間刻みの宅配で大忙しのねこトラックのひとにしてみたら、玄関どころかマンションから飛び出て路上で待っているわたしのようなお客はとても好都合なのかもしれないけど・・、ともあれ、箱を抱えて家に戻り、玄関ですぐさまガムテープを開封した。



まるみちゃん!!!!!!!!!!!!!

ラブ ミー ドゥーーー!!!!!!!!!!!!!!!!




↑他の子たちと 若干の距離が



↑まるみちゃん「今日から、よろしくおねがい しまーーーす!!!」



呪いは解けた。

夜は北沢八幡宮のお祭りへ行った。初詣みたいに行列に並んで、鈴を鳴らしてお賽銭を投げる。いつもは誰もいない神社に今日はすごいひと。中学生や親子連れが多い。こういう地元のお祭りの日の、中学生のファッションはたいへん興味深いものがある。男の子も女の子も、いちばん格好良いと信じているジーンズメイトの上下を着て、Tシャツには英語が描かれすぎていて、ジーンズには鎖や紐がつきすぎていて、みんな聖闘士聖矢みたいになっているよ。細くてお洒落な女子高生の二人組がいて、多分中学の同級生だったか何かの別の女の子の集団に出会って、集団のほうは ジーンズメイトにメガネにノーメイクで、久しぶりに会った友達がお化粧をしてきれいだったから、驚いたのか「ヤダー!大学生かと思った!」って口に出してた。きれい、とか、お洒落、とかじゃなくて「大学生みたい」っていう形容詞が凄い。お祭りはひとが多すぎて、お賽銭を投げた以外は何もしないで人混みを後にした。居酒屋で、ビールとお刺身を食べて帰った。

まるみちゃんが 帰ってきて うれしい。まるみちゃんは、「きょうから、よろしくおねがいしまーーーす!」なんて云う。みんなのこと、忘れている。ねんねこ と ねこんこのことも、「おれんじのねこちゃん」「ねずみいろのねこちゃん」なんて呼ぶ。でも ねこちゃんたちはまだこどもでバカだから、まるみちゃんの記憶がないことは気がついてない。「やだなァ、ボクねんねこダヨ」「ボク ねこんこダヨ」と辛抱づよく 何度でも教えてあげている。