秋のよるの映画鑑賞

今、秋休み。メディアは9月のこの連休を“シルバーウィーク”と名付けた模様だけど、誰もが思うのと同じように、わたしも“シルバー”と聞くとお年寄りを連想するし、それに 感性が凡庸と云われようとも、秋と云えばやっぱり紅葉の赤や金色を想起するから、幾ら実際の季節はまだ夏の続きみたいであっても、“シルバーウィーク”なんて不自然で気色悪い単語は、絶対に口に出したくないと思った。

連休に入る2日前から前倒しで有休を貰い、9/17-19まで 2泊3日で京都旅行に行って来た。記憶が新しいうちに、旅の思い出を此処に書きます。

旅行から帰宅して、わたしの休暇は今日を入れて残り3日。今日は、午前中に用事を済ませて、午後はひとりで新宿へ。秋のお洋服を見に行こうと思った。秋のお洋服は、コートもブーツも値札を裏返して見てみると、どれもこれも10万円は下らなく、そして疲れた肩には持ち帰るのも重たそうなので、買うことを諦めてすごすごと店を去った。高島屋で、友紀ちゃんが取り扱っている、Anna Louのアクセサリーを見る。10月からスタイリストに昇格する、美容師のお友達に贈ってあげたい。りぼんと王冠とペガサスのモチーフ、それも可愛いくって選べなくって、明後日友紀ちゃんにお見立てしてもらうことにする。

ジュンク堂で書籍を買った。高田馬場に移動して、早稲田通りのダサい衣料品屋で、まるみ好みの かえる柄のタオルを買った。ベンズカフェで珈琲を飲み、新宿で買った本を読む。18:30、勉強帰りのWRと天津甘栗前で待ち合わせして、夕食を食べる。早稲田松竹最終上映800円で『グラン・トリノ』を鑑賞。銃撃戦や暴力の映画は好きじゃない。けれど、クリントイーストウッドの強靭さとキュートさが半端ではなく、わたしが映画で見た老人の中で突出した魅力を放っていたので、ストーリーの強引さも全然気にならない。シルバーウィークに相応しい選曲。大人にもこどもにも、女にも男にも万人が楽しめる映画というやつだ。少年と少女の、東洋的な内省的な表情が良い。銃とアメ車と移民が貧困しているアメリカを、この映画で久々に見た。

映画の終わりは22:00と遅かったけど、WRの要望で早稲田のあゆみブックスまで夜の散歩。消滅してしまった早稲田通りのレコファンの記憶を辿りながら早稲田通りを進む。コウヘイ君がアルバイトしていたレコファン。ユウスケやカジタ君と コウヘイ君の五月荘にいつも立ち寄って、人生の中でもかなりのハイレベルな時間を一緒に過ごした。春も夏も秋も冬も、この通りを通るとフィルム送りで回想される。今日は新宿ジュンク堂と馬場の芳林堂とあゆみブックスに立ち寄ったので、書店日和。

上野水香―バレリーナ・スピリット

上野水香―バレリーナ・スピリット

子どもたち・曠野 他十篇 (岩波文庫)

子どもたち・曠野 他十篇 (岩波文庫)



↑まるみちゃん好みのかえるタオル(2枚セットで499yen)