投影している

終業後、ライブに赴く。andymoriワンマンライブ@恵比寿Liquid Room.

ライブ楽しかった!浴槽内のお湯の温度差みたいに、会場全体を眺めると 熱さと冷たさが両極端に二分してたけど、わたしは ステージを見ていて、楽しかった。もう10年とか こういうライブを眺め続けて過ごしてきたので、わたしの中での よいバンド、よいライブ、その理想形がもうすっかり完成していてその基準から離れて何かを思うことはできないのだけど、多分昨日のライブは沢山の不完全を含めたうえで、とてもよいものだったと感じた。さらに 自分自身に関して云うと、わたしは自分がライブを観ていていちばん幸福だった時期を追体験したくて、今日此処に足を運んでいるわけだ、と気がついた。未来への欲望とか 期待とか 夢が現実になる瞬間の間近にいること。ほんとうはきっと、これはあれに 似ているようで、ちっとも似てない。此処では何一つわたしに関与するものがない。誰にも知られないし、知られていない。安全な場所で、過去と現在を検証している。素敵な声を持っているなんて素敵だね。どんなに頭を振ってもさらさらのままでいる髪の毛も素敵。そういえばわたしには、文字の中に棲んでいる 声を知らないともだちもいる。声を知らないともだちは、いったい どんな声で喋るんだろう。

ああ 男の子が羨ましくなる、勉強して しごとして、しごとして しごとしてしごとして、あとは可愛い女の子探したり見つけたり連れて歩いたり結婚したりして、こどもを産むのも育てるのも、ぜんぶ可愛い女の子だった彼女にお任せすれば、あとは やっぱりしごとをして、そのままで生きていくことができるのだから、



世界の家族、世界の人間の全員が 血縁のない孤児だったらいいのに。一人ぼっちでいることが当たり前で、寂しいことも当たり前で、その中から好きなひと同士で一緒の家に暮らせばいいのに。こども愛する親の自己愛の湿度が嫌い。ねこの赤ちゃんは 全員が捨て子で全員がひとりぼっちで、誰のこどもでもないよ、だから とても可哀想で、可愛い。

秋の真夜中はとても寒いので、ねんねこ と ねこんこ を抱っこして眠るけど、ねこたちの寝相は とても悪く、朝になると いつもベッドの外に弾けて飛んでる。